手術

恥ずかしながら、僕は汗のにおいが気になると幾度か指摘されたことがあります。
今回レーシックを受けれなかったので、その分の費用をそっちに回してはどうだ？ということで
今日美容外科の方へ行ってきました。

こういう体験談的なものはイマイチ信憑性がない気がしてあまり見たことはなかったんですが、
現代医学とはすばらしいもので、よくある記事通りあっさり終わりました。

といっても、感じ方は人それぞれでしょうから、僕が実際に手術を受けて感じたことをポロポロ書いてみようと思います。
以下、若干グロテスクな表現が含まれる可能性があります。

つづき


さて、今回は「ワキガ・多汗症」というジャンルで手術を受けたわけですが、僕が一番に思いついたイメージは
「激痛」であるということでした。
昔見た記事では、手術中にショック死に至るケースもあったとかそんな記事を見たような気がしていたので
かなり不安だったのですが、ちゃんと局所麻酔や空気麻酔など行ってくれる外科だったのでその辺は大丈夫かなと思い、思いきって予約を取りました。
サイトを確認し、どうみても女性オンリークリニックな気がしてならなかったので、まずそこから質問。

「こちらは男性女性関係なく受けられるのでしょうか？」
「はい、男性の方でも承っています」

そりゃそうだ。
電話応対について長ったらしく書くのもアレなので要約させて頂きます。

Q:手術までの流れは？
A:簡単なカウンセリング後、すぐ受けられます。

Q:痛みは？
A:事前に塗り麻酔を行い、その後局所麻酔を行なうので痛みはほとんどありません。

Q:なにか用意するものは？
A:印鑑、洗髪・洗体・毛の処理は事前に済ませてください。


こんな感じで質問し、あっさり予約を入れることができました。
しかし、腋毛なんて剃ったことないよ！と、緊張感0な自分に安心し予約を入れた日を待つことに。

術日。案の定道に迷って予約時間ギリギリになったわけですが、とくに必要ない内容なので省きます。
ちゃんと場所は確認しておきましょう。

クリニックへ着くと、まず簡単な個人情報と現在服用している薬、今までかかった病気などの有無が書かれた用紙を渡され、それに記入します。
美容外科ということもあり、勿論のこと女性客がほとんどなのですが、待合所は個室状態で区切られているので全く気になることはありませんでした。

待つこと20分。順番が回ってきてカウンセリングに入ります。
カウンセリングとは、執刀医と直接お話して先ほど記入した内容を再確認。手術の流れ、術後の説明などをしていただきました。
この辺りで「あぁ、もう手術を受けることは決定しているのか」と今更ながらに緊張します。
でも優しい感じの先生で安心しました。

カウンセリングが終わり、待つこと5分。手術室に呼ばれ、上半身裸になり手術台に仰向けに寝ます。
酸素濃度（うろ覚えです。違うかもしれません）を調べるために少しだけ採血し、手術中気分が悪くなった時の為の点滴を打ちます。
アイマスクを装着し、リラックスと空気麻酔の効果がある空気を送るマスクを装着されます。
髪も邪魔になるといけないので、タオルで抑えられるのですが、この時点で視界が封じられ否が応にも緊張が増します。

ちなみに、手術に入る前の準備に約20～30分。この後は執刀する部分とその周りに塗り麻酔をし、執刀を行う先生を待ちます。おそらく塗り麻酔が効く時間も考慮してなのでしょうが、5分くらいだったと思います。

先生が入室し、局所麻酔を打ちます（ここから先だんだんうろ覚えになります）。
大体片方の腋に6発くらいの注射。チクッ、ジ～ンとしますが、予想していたより全く痛くなくてビックリ。この時点でマスクから流れる空気麻酔のおかげで思 考がぼ～っとしてきます。痛みはあっても声に出すのが億劫、といった感じでしょうか。まぁ、声に出すほどの痛みではなかったのですが・・・。

麻酔が打たれてからはあっという間で、本当に何をやっているのかよくわからない内に終了します。
痛みはまったくありません。たまにチクッと切開した部分（1cm未満）が引っ張られる痛みがあるくらいでした。
痛みはないものの、皮膚に擦り付けられる器具がゴリゴリする感覚はわかるので、とてもじゃないですが気分は良くないです。
ゴリゴリとされているときに匂いの素を削ぎ取り、プシューという部分で吸い取った血と水分を排出しているのでしょう。自分の体内でそのようなことが起こっ ていると思うと、流石に気持ち悪くなりました。空気麻酔のおかげで頭も何を考えていいのか分からず、とりあえず関係ないことを考えようと「病院に通う人は 点滴だの切開だの、こんな辛いことを幾度もこなしているのか・・・すごすぎる・・・」とか完全なる偏見を想像しさらに気分は落ちて行く。
横にいた助手の看護師さんに「大丈夫ですかー？」と声をかけられ我に帰り、いかんいかん、きっと辛い表情をしていたのだろう。元気に大丈夫ですと言わなく ては！と思い声を発したら「（ﾊﾟｸﾊﾟｸ）・・・だ、大丈夫です・・・ｗ」。声張れてねー！と、これは空気麻酔のせいなので仕方がないとのこと（笑

7分程でゴリゴリプシューが終わり、次に超音波で残った部分を浮き上がらせ、再度ゴリゴリプシューで削ぎ取り片方が終了。時間にして15分くらいでしょうか。
もう片方も同様の施術を行っていきます。

大体準備に20～30分。施術に30分。約1時間で全ての処置が終了しました。
終わった時はさすがに安堵。痛みはないものの気分的な苦痛は否めません。
それと、寝ているもののずっとバンザイした状態なので手先がしびれます。実はこれが一番つらかった（笑

施術が終わると執刀医さんは次の手術があるので退場。「よくがんばりましたね～。えらいですよ～」と子供のように言われカチンと来たのは正直な気持ちですが、この人の技術は本物なのだと思いなおし、礼。
消毒をしたりガーゼと包帯で脇を圧迫し固定。腕が閉じないのでかなり威張っているように見えます（笑

それと、希望すれば削ぎ取った匂いの素を見せてもらえます。が、血が苦手な人は見ないことをお勧めします。僕は見ましたが、正直よくわからなかった（笑

処方薬と痛み止め（痛みがある場合服用）を貰い、腫れや水がたまった場合はまた連絡しお越しくださいとのこと。しかしそういったことは稀だそうなので、根拠はないですがたぶん大丈夫でしょう。
手術が終わると帰宅OK。執刀医さんはいなかったので、助手の看護師さんと受付に礼を言い帰宅しました。
結局クリニックにいた時間は2時間くらいでしょうか。短い！


で、現在手術から7時間ほど経ったわけですが、痛みは特になし。若干ジンジンするも気にならない程度。
術後24時間は包帯を外せないので、明日にはどうなっているかわかりませんが、この調子なら大丈夫かな？といったところ。

ちなみに、手術後シャワーに入っていいのは1週間後になります。洗髪も2日目からで、腋を濡らさなければ大丈夫らしいのですが、腕を上げず一人で洗髪でき るかといわれるとなかなか難しいのかもしれない。仕方ないので明日は我慢し、体はタオルを濡らして拭く程度にした方がよさそうです。
それと、切開した部分はダーマボンドと呼ばれる接着剤のようなもので固められているので、抜糸する必要もありません。問題がなければ本当に診療に行かずに済みます。



こんな感じでしょうか。かなり省いた部分が多いですが、大まかにはこんな感じでした。
ちなみに僕が行ったクリニックでの費用は9万8千円。これでも安いです。
汗っかきや匂いが気になる方は、カウンセリングだけでも受けてみるといかがでしょう？あっさり終わります。

手術台に上がり、切開された経験は僕にとって貴重な体験。麻酔で痛みなど感じずに済みましたが、世にはそれすら選択できずに苦しむ人がいるのだと、僕は本当に恵まれているなと実感し、そういった意味でも今回の手術を受けてよかったと思いました。

長文、ご精読ありがとうございました。