まだ何も頑張ってはいない

東京にきて早3か月。毎日同じような日々を過ごしていることに気づいたのは最近のことで、
その間に得られた物は本当に少しで、失ったものばかりが目立ってしまっていた。

平日は拘束時間のせいもあり寝不足で、休日は計画も立てず遊び散らかして身体をだるくする。
そんな毎日だった気がする。

これ以上変化のない日々を送っていては何も得られない。
何か少しでも違うことをしようと、考えていたら5時間たっていた。結局いつも通り。

特に考えもなしに外に出て、ふと隣の部屋を見ると洗濯機がなくなっていた。
特に感情もわかなかったが、少し涙が出た。

僕はその人に結構頼っていたところもあったが、傍から見るとよく叱られている人でもあった。
反面教師、そう言ってしまうのは気が引けるが、本当に色々教わったことがあったと思う。

僕はその人に頼っていたけれど、その人は何か頼るものがあったのだろうか。考えてみると思い当たらない。
「みたさんがいなくなったら、私もいなくなりますね」
そうやって笑って話していたこともあったが、結局その人が先にいなくなってしまった。

東京は狭いけど大きい。そんな中その人も僕も、本当に孤独で、自分の力で成し遂げていかなくては
いけないと、ようやく気付いた。

まだたったの3か月。こんなところで腐ってなんていられない。
言われたことをするだけなんて猿でもできる。自分でやると決めたことをやってこそ、頑張ったと言えるのでは
ないだろうか。僕は今までなにも頑張っていなかった。
だったら今から頑張ろう。何か目標を立てて、少しずつ努力していこう。

蒸し暑く、蚊取り線香のにおいが染み付いたこの部屋で。

少しゲームを控えます。